ベトナム式ドリッパーで美味しいアイスコーヒー&アイスカフェオレの作り方。

お家でアイスコーヒーを作ったら、麦茶みたいに薄くなっちゃった!
そんな失敗を経て、美味しいアイスコーヒーの作り方を研究してきた私。
今回は、ベトナム式フィルターを使って、アイスコーヒーとアイスカフェオレに挑戦しました。
がっつりとした苦味と、ほんのりミルクの甘さがクセになりますよ☆
ちなみにベトナム式フィルターは通販やアジア雑貨店などで購入できます。
安いものだと数百円で買えますので、ぜひ試してみてください。
淹れ方は簡単なのに、抽出している風景がフォトジェニック!
おもてなしにもぴったりですよ☆
簡単に美味しく作れる!ベトナム式のコーヒードリッパーとは?
まずは、私が持っているドリッパーを紹介します。
ステンレス製のベトナム式コーヒードリッパー
ベトナム製で、材質はステンレスです。
規定の分量(コーヒー粉&お湯の量)で、約70〜80mlのコーヒー液を抽出できます。
ベトナムコーヒードリッパー ステンレス
アルミ製のベトナム式コーヒードリッパー
SAIGONという刻印があるので、おそらくベトナム製です。
材質はアルミ。
ちょっとぶつけたら凹みそうなくらい、ペコペコした薄いアルミです(笑)。
お値段は、1個200円。
アジア雑貨店の「むげん堂」という店で購入しました。
こちらも約70〜80mlのコーヒー液を抽出できます。
ベトナム式ドリッパーは、基本、一人分ずつ抽出
現地ベトナムでは、ガラスのコップの上に、ドリッパーをちょこんとのせた状態で席に運ばれてきます。
コップの底には甘〜い練乳が。
そして、コーヒー液がポタポタとコップの中に落ちていく様子を眺めて楽しみます。
抽出が終わったら、ドリッパーを外し、練乳とコーヒーをかき混ぜて飲みます。
練乳が甘いので、現地では、コーヒーを飲んだら口直しにハス茶を飲んだりします。
なので、ベトナムコーヒーは、現地ではデザートのような位置付けなのかな?と個人的には思います。
そしてこの独特の味わいが、アイスコーヒーやカフェオレにもぴったりなんですよ。
ベトナム式アイスコーヒー&カフェオレは、なぜ美味しいのか?
ここで、ベトナムコーヒーの美味しさに迫っていきます。
(理由はいいから作り方が知りたい、と思ったら、この項目は飛ばして後半部分に進んでOKです)
まず、前提として、ベトナム式ドリッパーにはベトナム産のコーヒー粉を使います。
もちろん、ベトナム産以外のコーヒー粉で抽出することもできますが・・・。
なぜベトナム産がいいのか、ちゃーんと理由があるのです。
ベトナム式のアイスコーヒーはどんな味?
ベトナムコーヒーのパッケージを開封すると、バニラのような、ココアのような、甘くて濃厚な香りがふんわり漂ってきます。
これを、ベトナム式ドリッパーで抽出すると、深煎りの非常にがっしりとした苦みのなかに、バニラっぽい香りが溶け込んだ感じになります。
このかなりガッツリした苦みと、フレーバーコーヒーを思わせる香りが、ベトナムコーヒーの持ち味です。
でも、ベトナムコーヒーの豆(粉)って、日本ではあまり見かけないですよね。
豆の量り売りをしているお店(カルディなど)では、コロンビア産、エチオピア産、ケニア産、インドネシア産などいろいろな種類を取り扱っています。
ですが、こうした量り売りのコーナーでは、ベトナム産はまず売っていない。
一体、どうしてなのでしょうか?
(挽いてパッケージされたコーヒー粉は、通販を中心に手に入ります)
日本では貴重なベトナムコーヒー!ポイントは「ロブスタ種」
ベトナム産のコーヒー豆をあまり見かけない理由は、「ロブスタ種」が中心だからです(アラビカ種もあります)。
コーヒー豆には、大きく分けて、アラビカ種とロブスタ種があるのですが、ロブスタ種の豆は安価で、缶コーヒーなどの加工用、ブレンド用に使用されることが多いのです。
一方、広く一般的に美味しいとされるコーヒー、高級とされるコーヒー豆は、「アラビカ種」に分類される豆です。
コーヒー豆のお店で取り扱っている豆や、カフェなどで淹れてくれるコーヒー、スペシャルティコーヒーなども、みんなアラビカ種なのです。
でも最近は、缶コーヒーやインスタントコーヒーでも、「アラビカ種を○%使用」とウリにしている商品がありますよね。
それくらい、アラビカ種=高級なコーヒーというのが通説なのです。
なので、ベトナムコーヒーはあまり取り扱いがないのです。
確かに、ベトナムコーヒー(ロブスタ種)を普通にドリップし、ブラックの状態で飲もうとすると、ちょっと(かなり)苦味がきついです。
洗練されたコーヒーとはいえず、骨太な感じ。
ただし、ベトナムコーヒーには、ベトナムコーヒーのよさがあります。
ひとつは、ミルク系(現地では練乳)との相性が良いこと。
もうひとつは、アイスコーヒーにしても美味しいこと。
アイスコーヒーって、氷が溶けて味が薄くなりがちなので、コーヒー好きからすると、ちょっと物足りないと思うこともありますよね。
でも、ロブスタ種はもともとの苦みや渋みが強い分、アイスにしても、飲みごたえがあるんです。
これは、試してみるとほんとうに実感しますよ。
また、ミルクをたっぷり入れても、決して「コーヒー牛乳」にならない!
コーヒーの渋みや苦みが感じられて、大人っぽい飲み口になるんです。
というわけで、いよいよベトナム式ドリッパーを使ったアイスコーヒーの作り方を紹介します☆
ベトナム式アイスコーヒーの作り方
まず、使用したコーヒー豆は、ベトナムの「TRUNG NGUYEN」というメーカーのコーヒー(ベトナム産ロブスタ種)です。
豆の状態ではなく、挽いた状態でパッケージされています。
TRUNG NGUYEN COFFEE SANG TAO1(チュングエンベトナムコーヒー Sang Tao1×340g)
ちなみに、チュングエンのコーヒーはインスタントとドリップ用の粉がありますので、購入の際はドリップ用を選びます。
種類がTAO1から5まであり、上記のTAO1はロブスタ種100%。
もっともベトナムコーヒーらしい味わいなので、TAO1はぜひ挑戦してみてくださいね。
ベトナム式アイスコーヒー(練乳入り)の淹れ方
現地ベトナムでは、練乳(コンデンスミルク)を入れて飲むのが伝統なので、まずは練乳入りバージョンを基本として紹介します。
甘いのが苦手な場合は、練乳を入れずに挑戦してみてくださいね。
●手順:1杯分(コーヒー液を約70ml抽出)
- お湯は90mlほど準備
- グラスの底に、練乳(コンデンスミルク)を大さじ1〜2杯と氷を入れる。
- 氷はグラスの高さより少なめにする(グラスの上にドリッパーをのせるため。もしくは、氷を入れずにHOTで抽出し、後から氷入りのグラスに注いでもOK。そのほうがやりやすいかも。私は洗い物が増えないように、氷入りのコップにダイレクトに抽出しています)
- ドリッパーにコーヒー粉を15g入れて中蓋をセット
- グラスの上にのせる(グラスの口径が広すぎると、ドリッパーがのせられないので注意)
- お湯を少量(20ml目安)静かに注ぎ、いったん蒸らす
- 残りのお湯70mlをドリッパーに注ぐ
- 上蓋を被せて、ポタポタとコーヒー液の抽出が終わるまで待つ
- 完成
普段、アイスコーヒーにガムシロップを入れて飲んでいるなら、ベトナムコーヒーの場合はぜひ練乳の甘みで飲んでみてください。
ビターキャラメルのようなフレーバーで、やみつきになりますよ。
個人的には、練乳多めの方が好きです。
でも甘いのが苦手なら、練乳なしでぜひ試してみてください。
抽出中に氷がちょうどよく溶けてくれるので、苦みなども和らぐようで、ホットをストレートで飲むのとは違って飲みやすい!
コーヒーのビターな風味がしっかりあるので、氷で薄まった感じにもならず、ロブスタ種の良いところが活かせていいるなぁと思いました。
ベトナム式アイスカフェオレ
カフェオレ風にする場合は、練乳の代わりに、牛乳を使います。
牛乳を入れる分、出来上がりの分量は多めになりますので、グラスの大きさに注意。
私はお砂糖を入れずに飲んでいます。
●手順:1杯分(コーヒー液を約70ml抽出)
グラスに牛乳を60〜70ml注ぎ、氷を入れる。もしくは、氷抜きで抽出し、後から氷を入れたグラスに注いでもOK。
- この先は、すでに紹介したベトナム式アイスコーヒーと同様の手順で淹れる
- コーヒー粉やお湯の分量も同じ
- 完成
ちょっと見た目がいまいちになった(笑)。
ま、コーヒーとミルクをかき混ぜて飲むのでヨシとします。
ミルクとコーヒーが、1対1くらいの配分ですが、ミルク感たっぷりでもちゃんとビター感があって美味しいです。
まとめ:ベトナム式アイスコーヒーで一味違うおもてなし♩
いかがでしたか?
今回はベトナム式ドリッパーを使ったベトナム式アイスコーヒーについてシェアさせていただきました。
ベトナムではごく日常的なアイテムとして浸透しているベトナム式ドリッパー。
現地を旅行したときはHOTでしか飲んだことがなかったけれど、アイスにしても美味しいハズ、と思い、今回挑戦してみました。
ベトナムコーヒーはガッツリした苦みが持ち味なゆえ、ミルク系との相性がいいですし、冷たくしてもコーヒーのビター感がしっかり味わえます。
おまけにフォトジェニック☆
もしよかったら、試してみてくださいね。
TRUNG NGUYEN COFFEE SANG TAO1(チュングエンベトナムコーヒー Sang Tao1×340g)
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