コールドブリュー(水出し)コーヒーの美味しい作り方を3パターン試してみた。

スターバックスのメニューにも登場するなど、認知度が上がりつつあるコールドブリュー(水出し)コーヒー。
お家でもぜひ作ってみましょう!
特別な道具も必要なく、まとめて作っておけるので、夏に向けて作り方を知っておくと重宝します。
今回はいろいろな抽出方法を試してみて、出来上がりの違いなども比較してみました。
より美味しくつくるヒントになれば幸いです。
コールドブリュー(水出し)とアイスコーヒーの違い
コールドブリューコーヒーは、ダッチコーヒーとも呼ばれます。
「コールド」なので、冷たいコーヒーということは、一目瞭然。
でもさぁ、アイスコーヒーとどう違うのよ?と思いますよね。
コールドブリューコーヒーとアイスコーヒーの違いは、コーヒーの抽出に水を使うのか、お湯を使うのか、という点です。
コールドブリューコーヒーは、水で抽出したコーヒー。
アイスコーヒーは、お湯で抽出したコーヒーを氷で冷やしたものなんですね。
では、抽出したコーヒーに、味などの違いはあるのでしょうか?
コールドブリュー(水出し)味わいの特徴は?
コールドブリューとアイスコーヒーは、味わいに違いがあります。
なぜならコーヒーは、抽出するお湯(水)の温度によって、引き出される成分が変わってくるからなんですね。
大きな違いは、水で抽出した場合、苦味の成分であるカフェインが少ないコーヒーになることです。
さらに、コールドブリューは8時間ほどかけてじっくり抽出するため、コクや酸味がしっかり抽出され、かすかに甘みも感じられ、香りも良いコーヒーが出来上がります。
ちなみに、コールドブリューコーヒーは、温めて飲んでも美味しいです。
レストランや喫茶店で、丁寧に抽出したコールドブリューコーヒーを、1杯ずつ丁寧に温めて出してくれるお店もありますよ。
温めると香りがふわっと立ち上り、まろやかな味わいを楽しめます。
それではいよいよ、作るポイントをお伝えしていきますね。
コールドブリュー(水出し)におすすめのコーヒー豆
コールドブリューコーヒーは、コーヒー豆(粉)の選び方がけっこう重要です。
おすすめは、焙煎が深煎りの豆。
コーヒーの豆屋さんに行くと、いろいろな種類の豆が並んでいますよね。
ラベルを見ると、浅煎り、中深煎り、深煎りなどと表記されています。
深煎り、もしくはフレンチローストやイタリアンローストと書いてあるものを選んでください。
なぜなら、浅煎りの豆を水出しすると、コクが引き出しきれず、酸味が目立ってしまうからです。
深煎りの豆は、焙煎によってコクが強調されているので、水出しでもコクのある味わいを引き出せます。
豆の挽き方は、ドリップコーヒーと同じ、中挽きでOKです。
コーヒー豆を準備したら、次は実際のつくり方をお伝えしますね☆
コールドブリュー(水出し)コーヒーの作り方バリエーション
コールドブリューコーヒーの作り方は、大きく分けて2つあります。
- 滴下式
- 浸漬(しんし)式
滴下式は、水を一滴ずつポタポタとコーヒー粉に落としていき、コーヒーエキスを抽出する方法です。
専用の抽出器具を使ってつくります。
一方、これから作り方をお伝えするのは、浸漬式のほうになります。
浸漬式は専門的な器具がなくても作れるので、お家でも手軽に作れますよ☆
以下3つの流れでお伝えしていきますね。
- 基本の作り方〜水出しポット使用
- 水出しポットなしで作るには?
- コールドブリューに適した水は?
基本の作り方〜水出しポット使用
私が長く使っているのは、HARIOの水出しコーヒーポット・ミニ(600ml/出来上がり容量)です。
専用ポットは、やはり作りやすいですね。
コーヒー粉をセットするフィルター容器が付属しているし、出来上がったら容器を外して、ポットをそのまま冷蔵庫で保管すればOKです。
手間をかけずに、美味しいコールドブリューコーヒーが作れます。
作り方の基本
コーヒー粉の分量は、こちらが基本となります。
コーヒー粉10g : 水100g
作りたい量に合わせて、コーヒー粉と水を、この割合で準備します。
これは、水出しポット以外のどのような作り方でも同様です。
ちなみに、今回はポットの大きさに合わせて、コーヒー粉を70g、水を700ml用意しました。
最終的に約600mlのコーヒーが出来上がります。
〈流れはこんな感じ〉





水出しポットなしで作るには?
コールドブリューコーヒーは、専用の水出しポットがなくても作れます。
コーヒーを浸漬させる容器があればOK。
紅茶のポットでもいいし、ジャムの空き瓶でもよし。
液体が入るものならなんでも大丈夫です。
そして今回は、さらに2パターンの方法で試してみました。
- コーヒー粉をそのまま容器に入れる方法
- お茶出しパックを使う方法
1のほうは、容器にコーヒー粉を入れて、上から水を注ぐだけ!
2のほうは、不敷布のお茶出しパックにコーヒー粉を詰めてから、容器に入れて水を注ぎます。
1は、抽出した後に粉を濾す必要がありますが、2だと、お茶出しパックごと取り出せるので便利ですね。
ただ1点気になったのは、お茶出しパックに入れた場合と、粉を直に容器に入れた場合とで、コーヒーのエキスの浸漬具合に差はあるのか?ということです。
なんとなく、直に水を注いだ方が、しっかりエキスが出るのかな?と予想。
〈実験してみました〉
それぞれに、コーヒー粉20gと水200mlを注いでいます。

結果は……。
あまり違いはありませんでした。
(予想ハズレた〜!)
同じ時間、同じ分量を浸しましたが、色や味わいも変わりがないように思いました。

左:粉をダイレクトに使用。出来上がりの色は同じですねぇ。
それならば、お茶出しパックを使って作るほうが、後が楽ですね。
ただ、違う見方をすると、わざわざお茶出しパックを買わなくても、コールドブリューコーヒーは美味しく作れる!ということがわかりました。
容器はなんでも大丈夫なので、コーヒー粉さえあれば、作れちゃいますね!
ちなみに、水出しポットなしバージョンで使用したコーヒー粉は、ベトナム産のチュングエンというメーカーの豆です。
このコーヒーは、ロブスタ種という種類のコーヒー豆で、水出しコーヒーとの相性が良いですよ。
関連記事:ベトナム式ドリッパーで美味しいアイスコーヒー&アイスカフェオレの作り方。
コールドブリューに適した水は?
コールドブリューコーヒーは、熱を加えないぶん、使用する水そのものの味わいが影響します。
なので、美味しい水を使うことも大切です。
ただ、美味しさというのは主観的なものなので、どの水が良いとは一概には言えません。
これを機に、好きな水を探すのも楽しそうです。
参考までに、水に関するポイントをまとめました。
軟水がおすすめ
ミネラルウォーターを使用する場合、軟水と硬水がありますよね。
硬水にはミネラル成分が多く含まれていますが、硬度が高い水ほど苦味を感じます。
軟水はクセがなく、飲みやすいと感じる人が多いと思います。
なので、軟水がおすすめです。
コールドブリューコーヒーはまろやかな味わいが魅力なので、水そのものにクセがない方が、美味しさを堪能できます。
また、軟水の方がコーヒー粉に浸透して、旨みをしっかり引き出すことができます。
あなたが美味しいと思う水を探してみてくださいね☆
水道水を使う場合のポイント
日本の水道水は質が良いと言われていますよね。
しかも軟水です。
ミネラルウォーターを用意するのはちょっと……、という場合は、もちろん水道水でも大丈夫です。
ただし、カルキ(塩素)を除去できる浄水器は使った方がいいですね。
一般的なコーヒーであれば、お湯を沸かしたときに、水道水のカルキを減らすことができます。
(沸騰させるとカルキを減らせます。)
でも、水で抽出する場合は、カルキがそのまま残ってしまうんです。
日本の水がいくら高品質とはいえ、水の美味しさが影響するコールドブリューコーヒには、最低限、浄水器を使うのがおすすめです。
ちなみにわが家では、クリンスイの蛇口直結型のレンタル浄水器を使っています。
まとめ:コールドブリューコーヒーでこだわりの一杯を
いかがでしたか?
コールドブリューコーヒーって、作り方そのものは、とってもシンプルですよね。
覚えるべきことは、たったひとつ。
コーヒー粉10gに対して、水100g
これだけです。
あとは、豆と水の選び方にこだわって、とっておきの一杯を作りましょう。
じっくり時間をかけて抽出したコールドブリューコーヒー。
ちょっぴり贅沢な気分に浸れそうです。
それでは、なごやかなコーヒータイムをお過ごしくださいね☆
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