ベトナムコーヒーの淹れ方と飲み方。ペーパードリップでも美味しい?

ベトナムコーヒーの淹れ方と飲み方。ペーパードリップでも美味しい?

ベトナムコーヒーって、専用のドリッパーでなくても美味しく淹れられるかな?

ふと疑問に感じたので、ペーパードリップと金属フィルター、フレンチプレスの3種類で試してみました。

ブラックやカプチーノ風などオススメの飲み方もシェアします。

ベトナムコーヒーを美味しく淹れる抽出器具の鉄則

ベトナムコーヒーには、現地ベトナムで伝統的に使われている、専用のドリッパーがあります。

ですが今回は、以下の3つで試してみることにしました。

専用ドリッパーで淹れる基本のベトナムコーヒーは、1杯あたり15〜20gのコーヒー粉を使って、ハンパなく濃いコーヒー液を少量(1杯分70ml程度)抽出します。

(一般的には、1杯160mlに対し、粉8〜10gくらい)

それを甘いコンデンスミルクと混ぜて飲みます。

一方、今回の3つの抽出器具では、一般的なコーヒーの淹れ方にしてみました。

1杯あたり、コーヒー粉9gで、160〜170mlのコーヒー液を抽出するイメージです。

使用したのは、チュングエンというベトナムのメーカーのコーヒー粉です。

ベトナムコーヒーは苦くて普通に飲むのはきついと言われることもありますが、一般的な淹れ方にすると、どんな感じになるのでしょうか?

結論から言うと、意外と飲めます!

私がいちばん美味しいと感じたのは、金属フィルターで抽出したハンドドリップコーヒーです。

2位は、フレンチプレス。

3位は、ペーパードリップ、かな。

ただし、3位がダメってことではないですよ。

ベトナムコーヒーと相性のいい抽出器具の条件とは?

ベトナムコーヒーらしさを引き出す、という点から考えると、1位と2位には共通点があるんです。

それは、金属メッシュを通して、コーヒーのエキスをダイレクトに抽出する点です。

(フレンチプレスも、金属メッシュでコーヒー粉をプレスしますので)

一方、ペーパードリップの場合は、ペーパーフィルターによってコーヒー液がいちど濾過されるという点が、他の2つの抽出器具とは違うのです。

このような違いを理解しておくと、コーヒー豆と抽出器具との相性がわかるようになります。

で、ベトナムコーヒーとの相性がいいのは、金属フィルターとフレンチプレスかな、と感じました。

その理由は、フレーバー(香り)ごと抽出できるからです。

ベトナムコーヒーの特徴のひとつは、バニラのような甘いフレーバー。

ペーパーフィルターで抽出したベトナムコーヒーは、このフレーバーが少ない感じがしました。

ひとくちめを飲んだとき、思っていたよりマイルドで飲みやすいけど、ちょっとぼんやりした味だな、と感じたのです。

ベトナムコーヒーはもともと酸味が少ないので、渋みと苦味が少し丸みを帯びて抽出されている感じで、メリハリ、訴えかけてくるものが少ない印象でした。

一方、金属フィルターとフレンチプレスは、バニラのフレーバーがより溶け込んでいると感じました。

ペーパーフィルターで抽出したコーヒーに比べると、渋みや苦みにエスニックなフレーバーがアクセントになっている感じです。

ではさらに、金属フィルターとフレンチプレスの違いは、どこにあるのでしょうか?

金属フィルターを1位にした理由は?

金属フィルターとフレンチプレスとでは、抽出されたコーヒー液の濃度に、少し差がある気がします。

(数値で語れないのが残念ですが)

フレンチプレスは浸漬式といって、コーヒー粉をお湯に浸ける抽出方法です。

それを上からギュッとプレスしますので、成分が濃いめに抽出されます。

抽出したコーヒー液の中にはコーヒーの微粉も混じっていて、抽出したばかりのコーヒー液は、とろっとして見えます。

濃ゆい!泡(アク)も多少あります。

金属フィルターのドリッパーは透過式といって、上からお湯を注いでコーヒー液をポタポタと落としていく抽出方法です。

透過式であることは、ペーパーフィルターと同じ。

ですが、金属フィルターの場合はペーパーを挟まないためコーヒー液が濾過されず、濃いめにドリップされるのです。

フレンチプレスほどではないが、かなり濃い。泡はごくわずか。

いってみれば、金属フィルターは、ペーパーフィルターとフレンチプレスの中間、という感じです。

フレンチプレスほど濃厚ではないけど、バニラフレーバーまでしっかり抽出できて、ドリップコーヒーならではの飲みやすさもある、という感じです。

なので、金属フィルターを1位にしました。

あくまで個人の感想です。

ベトナムコーヒーを美味しく味わう飲み方の鉄則

さて、抽出したベトナムコーヒーですが、ブラックで飲むか、砂糖やミルクを入れるか、そのあたりの感想を書いていきます。

まず、今回抽出したコーヒーは、ブラックでも比較的飲みやすいとはいえ、砂糖やミルクと合わせた方が美味しかったです。

ベトナムコーヒーは、ロブスタ種という種類の豆が多く、それが特徴でもあり、今回もロブスタ種を使用しています。

このロブスタ種って、一般的に流通しているアラビカ種のコーヒー豆とは、含まれる成分に大きな違いがあるそうなんですね。

特徴をいくつか挙げてみると、

  • カフェイン(キリッとした苦みのもとのひとつ)が多い
  • クロロゲン酸(コーヒーらしさのもととなる、コクや苦み渋み)が多い
  • ショ糖(酸味のもと、豊かなコク)など糖類が少ない
  • タンパク質やアミノ酸(黒ビールやチョコレートのような鋭い苦み)がやや多い

となります。※参考文献「コーヒー おいしさの方程式」(NHK出版)

総合的にみると・・・「苦くて渋い」のもとが多いってこと!

なので、糖分やミルクによってまろやかなコクや甘みが加わると、渋みや苦みといい感じで溶け合ってくれるんですね。

そもそも、カフェオレやカフェラテも、こうした理由で考案された飲み方らしいですよ。

ベトナムでは、フランスの植民地だった時代にコーヒー栽培が盛んになり、当時からロブスタ種を中心に生産されていました。

それがフランスやイタリアに持ち込まれ、独特の渋みや苦みを和らげるため、ミルクや砂糖をたっぷり入れて飲むようになったといいます。

なるほど!って感じですね。

ただ。

専用のドリッパーで抽出した濃いコーヒーには、コンデンスミルクを使うのが主流ですが、今回の場合はそれほど甘々にしなくても大丈夫でした。

160mlのコーヒーに対して、小さじ1杯のきび砂糖を入れると、自然な甘みに感じられてちょうど良かったです。

牛乳を入れる場合は、コーヒーと1対1の割合がおすすめ。

ミルククリーマーで泡だてた牛乳でカプチーノ風にしても美味しいです(冷やしてアイスカプチーノもおすすめ)。

コーヒーが見えないけれど。

牛乳はたっぷりめの方が美味しいですね。

バニラのフレーバーと、砂糖、ミルクの甘みでほっこりするコーヒーになりました。

ちなみに、ベトナムコーヒーにバニラのフレーバーがある理由ですが。

ベトナムでは、コーヒー豆を焙煎するときに、甘みなどさまざまなフレーバーを加えて焙煎するんだそうです。

これは、先ほど成分の特徴で挙げた、ショ糖(酸味のもと、豊かなコク)などの糖類が少ない、という理由からです。

ですので、ベトナムコーヒー自体も、もともと飲みやすく工夫されているんですね。

まとめ:ハンドドリップのベトナムコーヒーをたっぷり楽しもう。

いかがでしたか?

ベトナムコーヒーは、専用のドリッパーを使った飲み方が特徴ですが、今回のように、ハンドドリップやフレンチプレスでも、楽しむことができます。

ベトナムコーヒーの風味は独特なので、気分を変えたいときなどに、淹れて楽しむのがおすすめです。

いつものコーヒーとは一味違う、エスニックなコーヒーでちょっと旅気分☆

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

関連記事:ベトナム式ドリッパーで美味しいアイスコーヒー&アイスカフェオレの作り方。

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