ドリップコーヒー美味しい淹れ方のコツ②ドリップスケールを味方につける

ドリップコーヒーって、簡単そうに見えて、美味しく淹れるのは意外と難しいですよね。
ハンドドリップ は一見シンプルな淹れ方なのですが、小さなコツがいくつもあって、それがうまい具合に調和したときに美味しい!ってなリます。
なんどもなんども淹れてみて、コーヒーって科学なんだなと思いました。
そこで今回は、数字に注目。
美味しく淹れる魔法のツール、ドリップスケールについてシェアしたいと思います☆
ドリップスケールはキッチンスケールと別物?
ドリップスケールとは、コーヒーをハンドドリップ するときに非常に役立つ「はかり」です。
見た目はお料理に使うキッチンスケールと似ていますが、大きな違いがひとつ。
それは、時間を計れることです。
ハンドドリップ は抽出時間も大切
私はコーヒーを入れるとき、コーヒー豆(粉)の分量は、キッチンスケールで計っていたんですね。
ドリップスケールというコーヒー用のスケールがあることは知っていましたが、
家に2つもスケールいらないしなぁ。。。
と思い、買うことをためらっていたんです。
ですが、コーヒーのことを勉強し始めて、気づきました。
専門書で淹れ方のページを読むと、必ず抽出時間が書いてあるんですね。
抽出時間というのは、注ぎ始めてから、コーヒー液が目的の量、落ちきるまでの時間です。
よく、お湯をゆっくり注ぐって書いてありますが、ゆっくりとはどれくらいなのか、実際のところはわかりませんよね。
でも、全体の抽出時間を目安にすると、ああ、自分は早く注ぎすぎていたな、ということがわかってくるんです。
それで、最初のうちは普通の時計で抽出時間を計ってみたりしたんですが、やっぱり、分かりづらい!
やっぱり、重さと時間の両方を同時に計れるドリップスケールを使ってみようと思ったんです。
ドリップスケールを使うとなぜ美味しく淹れられるのか?
たとえば、あなたはお湯の量をどうやって計っていますか?
1杯分ならこれくらいかな、という感じで、目分量で注いでいますか?
それとも、お湯を沸かす前に、水の分量をきっちり計ってから沸かしていますか?
(この場合、沸かしたお湯をすべて注ぐ感じですね)
私も以前はそうやって淹れていたんですけど、目分量だと、やっぱりブレがあります。
かといって、お湯を沸かす時点で分量をきっちり計っても、イマイチなんですよね。
特に1杯分だけを淹れるときは、お湯の量が少ないため、細くゆっくり注ぐ、ということがしづらいのです。
関連記事:ドリップコーヒー美味しい淹れ方のコツ①お湯の上手な注ぎ方3つ
また、お湯を沸かしている間、一部は水蒸気になって飛んでしまうため、正確な分量ではなかったと思います。
そんなとき、ドリップスケールの本領が発揮されるのです!
ドリップスケールを使うときは、ドリップスケールの上に抽出器具をのせ、スケールを作動させながらお湯を注ぐことができます。
なので、コーヒーポットには、(細くゆっくり注ぎやすいように)お湯を多めに入れておけます。
スケールのスイッチを入れ、お湯を注いでいくと、重さを示す数字がアップしていくので、それをチラチラ見ながら注いでいけばいいのです。
ハンドドリップ の手順に沿って説明すると・・・。
まずは「蒸らし」。
数字をチェックしながら、10g前後のお湯を注ぎます。
このとき、スケールで時間もチェックできるので、20〜30秒しっかり待ちます。
(計っていないと、ここが意外と足りていない!)
次に、2投目を注ぐわけですが、蒸らしの段階で10g注いでいるので、あとは続きを注いでいくだけです。
全体で160g注ぐのであれば、数字が160になったところで注ぐのをストップします。
蒸らしで10g、残り150gを注いだことになります。
こんなふうに、蒸らしと2投目3投目を合わせて正確な分量を注ぐことができます。
ドリップが終わったら、抽出時間もチェック
私は専門書で淹れ方を学んでいたときに、そこに書かれていた通りの分量と方法でやってみて、実際の抽出時間と大きな違いがあった場合は、注ぐスピードが適切でなかったんだなと判断していました。
そして、次に淹れるときはもうちょっとゆっくり注いでみようとか、感覚を磨いていきました。
だから、スケールを使いながら、自分自身がお湯を注いでいたときの感覚をしっかり覚えておくことも大切ですね。
また、「蒸らし」についても、実際に湯量をはかりながらやってみると、10gのお湯ってこれくらいなのか、というのがわかります。
蒸らしの湯量は、コーヒー粉の分量と同じくらいが良いとされていますが、それまではドバッと注ぎすぎてしまったり、逆に少なすぎることもあったと思うんですね。
ですが、実際にスケールで計ってみると、
あれ?10g注いだけど、粉全体に行き渡ってないぞ!ということは、もっと少しずつ、粉の上にふんわり置く感じで注いだほうがいいな、
とか、自分なりにコツがつかめてきました。
たぶん、あなたもこれからハンドドリップ をマスターしたい!と思ったときに、本なりインターネットなりで情報を集め、参考にすることも多いと思います。
だけど、うまくいかない!ってこともしばしばありますよね。
そんなときは、数字を正確に真似してみることです。
スケールを毎日使うなんて面倒じゃないの?って思うかもしれませんが、結局はそのほうが上達する近道だし、毎日のカフェタイムがもっと充実すると思うんですね。
私はHARIO (ハリオ) V60 ドリップ スケールを使っていますが、いったん使い始めると、もう手放せなくなりました。
その理由は先にお伝えした通りですが、ドリップコーヒーが格段と美味しくなったんですね。
美味しいし、自分が思った通りの味が出せるようになってきたんです。
たとえば、朝一番にはすっきりしたコーヒーが飲みたいなとか、ちょっと濃いめにしてフォームドミルクをのせようかなとか、気分に合わせてコーヒーを淹れている感じです。
同じコーヒー豆でも、ぐっと美味しくなったような気がしたんですね。
そのプロセスでは、どんなコーヒー豆を使うかとか、ペーパーフィルターにするか、金属フィルターにするかとか、アイスでとかホットでとか、いろいろ考えるんですけど、ドリップスケールが基本となるのは一緒です。
そういえば、この間よく行くカフェでこっそり盗み見したら、バリスタの方はスケールを使って淹れていました。
プロフェッショナルほど、基本を大切にするのかなぁと想像しましたね。
ということで、スケールを使ってみると、より美味しいコーヒーが淹れられるようになる、というお話でした。
あなたと、あなたの大切な人たちが、心安らぐカフェタイムを過ごせますように。
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