美味しいカフェオレの作り方を検証。豆と牛乳の選び方や割合の法則は?

カフェオレの味は、どんなコーヒーやミルクを選ぶか、さらに、コーヒーとミルクの割合によっても変化します。
そこで、味わいの違いを実際に試してみました。
自宅カフェを楽しみたい方、家族や友人に美味しいカフェオレをつくってあげたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。
あなた好みのカフェオレの作り方がわかりますよ☆
喫茶店みたいな美味しいカフェオレの作り方が知りたい。
カフェオレは、エスプレッソ以外のコーヒーとミルクで作ります。オレというのはフランス語でミルクのことです。
ちなみに、エスプレッソにミルクを合わせたものはカフェラテ。ラテというのはイタリア語でミルクのことです。
カフェオレなら、エスプレッソマシンを持っていなくても、ハンドドリップで淹れたコーヒーやインスタントコーヒーで作れるので、自宅でも手軽に楽しめます。
でも、もしかしてアナタも以前は「カフェオレってコーヒーに牛乳を入れればいいんでしょ?」くらいに考えていませんでしたか?
もちろん、それも正解なんですけど、せっかくカフェオレを作るなら、喫茶店みたいに美味しいほうがいいですよね。
美味しいカフェオレを作るには、こだわるべきポイントが2つあります。これを知っておけば自分好みのカフェオレが作れるようになるし、おもてなし上手にもなれますよ。
美味しいカフェオレは、豆とミルクの組み合わせ方で決まる
カフェオレの材料は、コーヒーとミルク。シンプルな組み合わせだからこそ、どんな素材を選ぶかが大事になってきます。
ベースとなるコーヒー(豆の種類)をどうするか。そして、どんなミルクを使うか。この2つにこだわることで、カフェオレの味わいを自由に調整できますよ。
それでは、順番にお伝えしますね☆
カフェオレ作るなら、どんなコーヒー豆がいい?(ポイント①)
カフェオレには、深煎りのコーヒーが合うとされています。深煎りというのは、焙煎度が高いコーヒーのこと。
とくに、ブラジルや南米産のコーヒー豆は、どっしりした強い風味があり、苦みやコクが持ち味であることが多く、ミルクとの相性がよいです。
一方、浅煎り~中煎りのコーヒーはどうなんでしょうか?
一般的にはカフェラテには深煎りコーヒーが合うと言われているんですが、浅煎り~中煎りでも好みによっては美味しく感じる組み合わせもあります。
たとえば、爽やかな質のよい軽やかな酸味を持つコーヒーにミルクを合わせると、ミルクティーのようなすっきりした味わいに。
エチオピアなどアフリカ産の豆は、明るい軽やかな酸味が持ち味であることが多いですよ。
ただし!強い酸味はそもそもミルクと相性がよくないので、酸味が強いコーヒーは、カフェラテには使わないほうが無難です。
カフェオレに使えるミルクには、どんな種類がある?(ポイント②)
カフェオレに入れるミルクといえば牛乳が一般的かもしれませんね。
ただ、ひと言で牛乳と言っても、無調整牛乳、低脂肪乳、無脂肪乳、成分調整牛乳などいろいろな種類がありますよね。
さらには、純生クリームやエバミルクなど、ちょっと贅沢なミルクもあります。
カフェオレを作るなら、どれがいいんでしょうね?
牛乳なら無調整のものが美味しい
コーヒーのコクが引き立つのは、成分無調整牛乳です。
無脂肪牛乳は脂肪分がカットされているため、濃い目のコーヒーと合わせると負けてしまいます。
成分調整牛乳は、水分や脂肪分、ミネラルなどがとりのぞかれているため、牛乳の持ち味であるまろやかな風味に欠けますし、コーヒーと合わせたときに違和感を感じやすいです。
唯一、低脂肪牛乳であれば、多少まろやかさに劣るものの、ベースとなるコーヒーによってはすっきりした味わいのカフェオレが楽しめますよ。
味わいがリッチになる濃厚ミルク
より贅沢な風味を楽しみたいなら、純生クリームを加えるのもおすすめできます。
コーヒー専門店では、牛乳と生クリームを同量合わせたものを、カフェオレのクリーム(ミルク)として使っているところもあるそうですよ。
また、エバミルク(無糖練乳)という、牛乳を約2倍に濃縮した濃厚なミルクもあります。
生クリームは、牛乳から脂肪分を取り出したものなので、高カロリー(430kcal /100g)ですが、エバミルクは濃厚な味わいなのに低カロリー(144kcal/100g)なんですよ☆
牛乳にちょっと加えると美味しそうですね。
美味しいカフェオレの黄金比:コーヒーとミルクのベストな配合は?
カフェオレを作るとき、迷ってしまうのがミルクの分量ですよね。コーヒーとミルク、どれくらいの割合にしたらいいのでしょうか?
これなら間違いなし!王道のカフェオレ配合とは?
まず、王道とされるカフェオレのレシピは、コーヒー:ミルク=1:1です。
コーヒーはハンドドリップで抽出したもので大丈夫ですが、ミルクを入れずに飲むときよりも、濃い目に淹れるといいでしょう。
目安としては、12gの粉に対して150mlのお湯でゆっくり抽出します。
ちなみに2人分として24gのコーヒー粉に300mlのお湯で抽出したら、約250mlのコーヒーが抽出できました。
そして、抽出したコーヒーと同量の温めたミルクにコーヒーを合わせます。
ただし、本やレシピによっては、コーヒーの粉に対するお湯の量はさまざまです。使用する豆の個性や淹れ方によっても、抽出されるコーヒーの味は違ってきますよね。
なので、参考として、12gの粉に対して150mlのお湯という割合で、飲む人の人数に合わせて抽出してみてください。
配合のバリエーション
コーヒーと牛乳が1:1の場合、ミルクのまろやかさ、甘みが前面に出て、とてもほっこりした味わいになります。
それがカフェオレの醍醐味でもあるのですが、ミルクの割合を変えることでコーヒーを強めに出すこともできます。
カフェオレとしてミルクとの調和を楽しむなら、コーヒー:ミルク=1:0.8~0.6くらいの比率でしょうか。
コーヒーとミルクの配合による違いを試してみました
- コーヒー:ミルク=100ml:100mlだと、ミルク感たっぷり
- コーヒー:ミルク=100ml:80mlだと、まだミルク感たっぷり
- コーヒー:ミルク=100ml:60mlだと、コーヒーの苦みが少し目立ちはじめる
という印象です。
個人的には、コーヒー:ミルク=1:1もしくは1:0.8がおススメです。ビターが好きな方は、ミルク少な目にしてくださいね。
美味しいカフェオレはどれ?コーヒーとミルクの組み合わせを試してみた
一般的なペーパードリップで抽出したコーヒーに、2種類のミルクを試してみた感想です。
- コーヒーは、深煎り(フレンチロースト)と中煎り(ハイロースト)の両方を用意
- ミルクの種類は、牛乳(成分無調整)、牛乳&生クリーム(同量ずつ混ぜたもの)
- コーヒーとミルクの配合は、1:1
深煎りコーヒー(ブラジルフレンチロースト)と組み合わせた感想
苦みとコクが特徴のコーヒーにミルクを合わせてみました。
深煎り×牛乳
ミルク感のなかに苦みが効いて、コーヒーが引き立つ感じで美味しい。意外ととさっぱりしているが、甘みが残る飲み口。
深煎り×牛乳&生クリーム
クリームっぽい濃厚なミルク。牛乳のときに比べると、まろやかさを感じる。ただ明らかに脂肪分の濃厚さが感じられるので、コーヒーは濃いめで。
中煎り(エチオピアハイロースト)と組み合わせた感想
明るい爽やかな酸味が特徴のコーヒーです。本来はストレートで飲むのがおすすめですが、質のよい酸味があるので、カフェオレにしても美味しいです。
中煎り×牛乳
カフェオレなんだけど、コーヒー牛乳的な感じもする。ミルクティーのようなさっぱりした飲み口。
中煎り×牛乳&生クリーム
コーヒーがミルクに負けてしまった感じ。生クリームの脂っこさがちょっと気になる。さっぱりしたコーヒーには、重いミルクはイマイチ。
番外編:エバミルクも試してみた
エバミルクを使うと、カフェオレがキャラメルっぽい風味になります。エバミルク自体に砂糖は入っていないのですが、すごく甘い!
エバミルクはドロっとしているので、コーヒーと1:1で合わせるのは難しいと思います。
あらかじめ、牛乳:エバミルク=3:1もしくは4:1くらいで配合しておいてから、コーヒーに加えるとよいですよ。
コーヒーを金属フィルターでドリップするのもおすすめ
今回のお試しはペーパードリップでコーヒーを抽出しましたが、金属フィルターで抽出するのもおススメです。
金属フィルターで抽出したコーヒーにはコーヒーオイルが含まれていて、ペーパードリップのコーヒーよりもコクがあります。
参考:コーヒードリップの金属フィルターは超おすすめ!間違いのない選び方と味、手入れの感想。
特に、深煎りコーヒーを牛乳&生クリームと合わせるとき、ペーパードリップのコーヒーを使ったときは、若干、生クリームの脂肪分が気になりました。
でも、金属フィルターで抽出したコーヒーを合わせてみると、脂っぽさが気にならず、ミルクとより調和した味わいになりました。
生クリームの濃厚さとコクのあるコーヒーでバランスが取れている感じです。ミルクが重めの場合は、コーヒーも重めに抽出したほうがいいみたいです。
まとめ:美味しいカフェオレの作り方
以上、カフェオレの作り方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?美味しいカフェオレの作り方をまとめると、こんなカンジになります。
- カフェオレには深煎りコーヒーがおすすめ
- 爽やかな浅煎り~中煎りコーヒーを使うと、ミルクティーぽい飲み口に
- コーヒーは濃い目に抽出する
- コーヒーとミルクの割合は、1:1~1:0.6
- 基本は牛乳だが、生クリームやエバミルク使用で濃厚な味わいに
- 重めのミルクは濃いめのコーヒーと合わせる。
コーヒーを片手にひとりでのんびりするのもよし、家族や友人をもてなすのもよし。美味しいカフェオレで、素敵なカフェタイムをお過ごしくださいね。
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